2026/8/23

元警察官×元消防隊ゲイカップルが語る“当事者視点の婚活”|LGBTQ+家族・結婚のリアル(KMA)

2024年10月7日。
日本LGBTサポート協会の本部定例勉強会に、
京都の元警察官と大阪の元消防隊という、
なんとも頼もしい経歴を持つゲイカップル
「カネさん & コッフェさん」が登壇されました。
 
現在は東京で暮らしながら、YouTubeなどを通じて  
「どんな場所にもLGBTQ当事者はいる」
というメッセージを発信しているお二人。
 
私も仲人として参加し、直接お話を伺いましたが、  
「当事者が本当に求めている婚活支援とは何か」  
その核心をズバッと語ってくださり、胸が熱くなる時間でした。
 
この記事では、  
お二人の言葉を、仲人としての視点も交えながらお伝えします。
 
夕日の浜辺で手を繋ぐ男性カップルの後ろ姿のシルエット。LGBTQ+当事者の婚活やパートナーシップの象徴的イメージ。
 

1. 当事者視点で仲人に求めるもの

 
まず強く感じたのは、  
「仲人の存在が、当事者にとってどれほど大きな支えになるか」  
ということ。
 
出会いの少なさや孤立感──  
これは、私たち異性愛者が想像する以上に深刻なのです。
 

ゲイとして感じる不安

 
同性同士の恋愛は、社会的な出会いの場が圧倒的に少ない。  
年齢を重ねるほど「もう出会いがないんじゃないか」という不安が強くなるそうです。
  • 年齢を重ねるほど出会いの機会が減る
  • 自分の魅力をどう伝えればいいかわからない
  • 出会いの選択肢を作ってくれる仲人の存在そのものが“社会貢献”  
この「魅力を言語化してほしい」という声は本当に多くて、
第三者が背中を押すだけで、表情がパッと明るくなる方も多いのです。
 

出会いの少なさという現実

 
ゲイ男性の婚活は、そもそも母数が少ない。  
「出会いがない」という言葉は、決して大げさではありません。
  • 出会いの母数が極端に少ない
  • 協会の継続的なサポートが心の支え
  • 仲人の存在が“出会いのインフラ”になっている  
この「インフラ」という表現、まさにその通りだと思いました。  
仲人がいなければ、出会いの場そのものが成立しないのです。
 

2. この5年間で変化した社会背景

 
お二人は、社会制度の変化にも触れていました。
  • 同性婚訴訟:6勝1敗
  • 2027年頃には同性婚が認められる可能性
  • 同性婚を認める国・地域:26 → 37へ増加
  • パートナーシップ制度導入自治体:11 → 390超え  
制度は確実に前進しています。  
でも、制度が整ったからといって、  
「出会いの場」が自動的に増えるわけではないのです。
 
だからこそ、  
“仲人がつくる出会いの場”が、これからのLGBTQ+婚活の鍵になる。  
お二人はそう語っていました。
 
制度の具体的な流れや必要書類は、こちらにまとめています。  
▶ さいたま市パートナーシップ宣誓制度  
 

3. 仲人に求める支援

 
お二人が最も強調されていたのは、  
「仲人のちょっとした言葉や態度が、当事者の心を大きく左右する」
ということ。
 
婚活は、自分の人生を誰かに委ねる行為。  
だからこそ、仲人の姿勢が本当に大切なのです。
 

わかったつもりにならない

 
関係性ができる前に、
  • 「ゲイの友達いるので安心してください」
  • 「ゲイの人ってこうですよね?」  
こうした言葉を言われると、心を閉ざしてしまうそうです。
 
“理解している風”の言葉は、決めつけに聞こえることもあります。  
仲人に求められるのは、  
「あなたのことを知りたい」という姿勢。
 

傾聴の時間を多めに

 
「なぜ相談所に来たのか」  
「どんな未来を望んでいるのか」
 
この最初の傾聴が丁寧であるほど、  
安心して話していただけます。
 
KMAでは、初回面談の傾聴をとても大切にしています。  
▶ LGBTQ+向け相談体制  
の通り、初回面談での傾聴を重視しています。
 

アンコンシャスバイアスに気づく

 
無意識の性別ステレオタイプは、当事者を深く傷つけます。
  • 「女子力高いね」✖
  • 「男は力強いよね」✖
性自認(SOGIE)を否定されたように感じることがあるのです。
私自身も、協会の研修で徹底的に学びました。  
▶ 仲人カウンセラー紹介  

環境面の配慮

 
当事者が感じる“違和感”は、本当に細かいところに潜んでいます。
  • 申込書の性別欄
  • スリッパの色分け
こうした無意識の区分が負担になることもあります。
 
KMAでは、性別区分を極力排した環境づくりを進めています。  
▶ LGBTQ+向けサービス紹介  
の通り、性別区分を極力排した環境づくりを進めています。
 

啓発活動への参加

 
プライドパレードでアライが  
「ハッピーブライド!」  
と声をかけてくれた瞬間、  
「一人じゃない」と感じて涙が出たというお話。
 
同性婚訴訟の傍聴に仲人が来てくれるだけでも、  
「見守ってくれている」と安心できたそうです。
 
仲人の“行動”は、当事者にとって大きな励ましになるのです。
 

4. KMAがLGBTQ+婚活を支援する理由

 
シリーズ序章回でも触れましたが、  
KMAがLGBTQ+支援に取り組む背景には、 
 
代表・清水泰治の女子サッカー指導者としての31年の経験があります。
 
スポーツ現場で多様な性の子どもたちと向き合ってきた経験が、  
今のKMAの根幹につながっています。
 

5. KMAのLGBTQ+婚活サービス(当事者データと実績)

 
2026年8月時点の日本LGBTサポート協会の登録データでは、  
KMAに登録するLGBTQ+会員は以下のような傾向があります。
 

戸籍上男性(MtF/Xジェンダー/ノンバイナリー含む)

  • 20代:3.9%
  • 30代:42.9%
  • 40代:33.8%
  • 50歳以上:19.5%

戸籍上女性(FtM/Xジェンダー/ノンバイナリー含む)

  • 20代:19.1%
  • 30代:47.1%
  • 40代:21.3%
  • 50歳以上:12.5% 

6. 成婚事例(匿名)

 
KMAでは、性の多様性に応じた婚活支援を行い、  
実際に成婚者も多数生まれています。
 
どの成婚にも共通するのは、  
「自分らしさを否定されない環境で出会えたこと」
そして  
「仲人が寄り添い続けたこと」
です。
 

7. まとめ──仲人の支援が“出会いのインフラ”になる

 
制度が整っても、出会いは自動的には増えません。  
だからこそ、仲人がつくる“安心して出会える場”が必要なのです。
 
KMAはこれからも、  
当事者の声に耳を傾け、  
性の多様性を尊重し、  
「自分らしく生きたい人の婚活」を支えていきます。
 

よくあるご質問(FAQ)

 
婚活のご相談でよくいただく質問を、わかりやすくまとめました。初めての方でも安心して読める内容になっていますので、気になるところだけでもご覧くださいね。

Q1. LGBTQ+の婚活相談は初めてでも大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。  
KMAでは カミングアウト不要・性自認の確認不要の相談体制を整えています。  
まずは「どんな未来を望んでいるか」を丁寧に伺います。

Q2. 相談はオンラインでもできますか?

可能です。  
全国どこからでも、スマホ・PCで相談できます。

Q3. 性別欄や書類の扱いが不安です

KMAでは、性別区分による負担を減らすため、  
申込書の性別欄は「中性」「わからない」「その他」の選択もできます。  
その他の書類も柔軟に対応しています。 

Q4. どんな方が相談に来ていますか?

20〜60代まで幅広い方が活動しています。  
特に30〜40代の方が多く、  
「自分らしい家族を築きたい」という希望が増えています。

Q5. 仲人はLGBTQ+の知識がありますか?

はい。  
KMAの仲人カウンセラー清水小百里は、  
日本LGBTサポート協会の「ダイバーシティ研修講師 養成講座」を修了した専門家です。
 

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