2024/12/9
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バイセクシュアルの清家佑理さんが語る、家族とキャリアの両立 |
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こんにちは、埼玉県さいたま市浦和のLGBTQ+結婚相談所KMAのカウンセラー清水小百里です。 気がつけば、あと3週間ほどで今年が終わってしまいます。あっという間ですね〜。気温も暖かい日が続いていたので『年末』という雰囲気でもなく…。 でも、日曜日から急に気温が下がるとのことなので一気に『クリスマス』や『お正月』ムードになりますね。 LGBTQ+結婚相談所KMAのホームページを作ったのは最近なので、お伝えしていないことがたくさんあります。 半年くらい前から遡って、活動報告などを書かせていただいています。今回は、その第三弾です。
LGBTQ+結婚相談所KMAが協会員として加盟している、日本LGBTサポート協会では、毎月定例勉強会を開催しています。 毎回、ゲスト講師をお呼びして、実体験などをお話ししていただき、私たち仲人の知識を広げてくれています。 今回のゲストは、LGBTの「B」(バイセクシュアル)で、現在は女性パートナーと、三姉妹の子育に奮闘中の清家祐理さんでした。
清家 佑理(せいけ ゆり)さんの性的指向は、両性愛者(バイセクシュアル)です。 男性との恋愛経験もありましたが、大恋愛の末、お相手の女性のパートナーとお互いに子供を出産し、ママ二人と三姉妹で幸せな家庭を築いています。 お仕事もお忙しく、客室乗務員と育児の傍ら、LGBT講師もしています。 海外旅行が趣味なので、30カ国以上を訪れ、6カ国でホームステイをしたそうです。 その経験から、独学でWebマーケティングを学び、アフィリエイトサイト『世界に住もう!(海外移住サイト)』を立ち上げるなど、パワフルに活動されています。(Webライター「三足のわらじ」)ブログ「ママビアンライフ」 座右の銘は「明日死んでも後悔しない生き方をする」との事なので、忙しい中でも充実した毎日を過ごされています。
幼少期から好奇心旺盛な女の子で、初恋は小学校1年生の時。隣の席の男の子から告白されたそうです。(可愛い) 一方で、女の子のお友達とずっと一緒にいた事もありましたが、何をするにも一緒だったので、他の友達から「レズみたい!」と言われたことがとてもショックだったそうです。 それ以降は女の子とも一定の距離を置き、親密な関係を避けるようになったそうです。冗談で言ったことでも傷つく方はいるので、私も気をつけたいと思います。
17歳で初めて男性と付き合い、25歳までお付き合いするのは男性だけだったのですが、職場の先輩からバイセクシュアルについての話を聞いたそうです。 その先輩はバイセクシャルの方で、男性とも女性とも交際していました。 その時に、自分もそうかもしれないと気づき、先輩に紹介されたレズビアンの女性と出会い、意気投合してお付き合いすることになりました。 そのお相手が、パートナーとなったそうです。
2016年の春にパートナーと出会い、幸せな関係を築きましたが、「結婚」「出産、子育て」これを叶えるためにはお互いに男性と結婚しないと不可能なので、何度も悩みながら別れたり、戻ったりを3度も繰り返したそうです。 本当に苦しかったそうで、円形脱毛症になってしまったとのことでした。 お別れした後に男性とも交際をしたのですが、気持ちが付いていかず、最終的に友人との会話をきっかけに、自分の幸せを追求する決意を固め、離れていたパートナーに、『これから、大変なことや辛いことが沢山待っているかもしれない。だけど、一緒に乗り越えて、これからの人生を一緒に生きていこう』と、清家さんからプロポーズをしたそうです。 パートナーの方もその言葉を待っていてくれたそうです! 日本では同性婚が認められていないため、養子縁組という形で家族となりました。 そしてお二人の希望であった「子供」ですが、当時は全くの知識がなく、とにかく調べることから始めて、情報を集めたそうです。 その時に海外の精子バンクを見つけ、そこを利用して子供を持つことを決意しました。
現在はママ2人と3姉妹の5人家族として幸せに暮らしています。
清家さんは、子育てを通じて多くの性的マイノリティーが家族を持ちたいと願っていることに気づきました。 自身の経験を通じて、LGBTQの存在を広く知ってもらうことが重要だと感じ、講演活動を始めました。 性的マイノリティーであることに後ろめたさを感じる必要はなく、自分の幸せを追求することが大切だと伝えています。 清家さんは、LGBTQの存在を当たり前に感じてもらうための講演を通じて、性的マイノリティーの方々が自分らしく生きるためのサポートを続けています。
今回、清家さんのお話を聞いて「自分だったらどうしているかな?」と考えました。 もしかしたら清家さんとは、違う結論を出していたかもしれません。 「本当の自分を隠す必要はあるのか?」 「本当の自分を押し殺して長い人生を生きるべきなのか?」 清家さんが長い間、葛藤していたことでした。 「そうじゃない、それではダメだ!」と答えが出た時には既に動いていたのでしょう。 とにかく、清家さんの情熱と行動力には圧倒されました。 妊娠中も出産後も、子育て奮闘期の今も、国際便の客室乗務員をしながら、LGBT講師もして、海外移住のサイト管理者としても、毎日動き回っている様子を楽しそうに、幸せそうにお話ししてくれました。 『愛』の力はすごい。
株式会社KMAではLGBTQ+の方のパートナー探しのお手伝いをさせていただいています。 さまざまな性的マイノリティーで悩んでいる方の不安や希望をお聞きして、お一人おひとり大切にご縁を結んでいます。 まだまだ会員様は少ないものの、その中での成約、成婚率はかなり高いです。
日本LGBTサポート協会は、結婚相談所での経験を培った仲人たちが、全国から集まり、「ALLY(アライ)」として活動している集団(協会)です。 LGBTQ+結婚相談所KMAもその中の一員で、設立当初の『0期協会員』です。2023年度は、『成婚者』を送り出すこともでき、『ご縁組み優秀賞』も受賞しました。
今現在も交際中の会員様が複数人いて、近いうちに『真剣交際』や『成婚退会』をされる予定の方もいます。 男女の夫婦だけではなく、いろいろな家族の形があると思います。今回の清家さんは、自分の気持ちに正直に向き合い、勇気を出して行動されたから幸せを掴むことができました。 環境が変わることはとても不安ですが、今いる場所の居心地が悪いと思っているなら勇気を出して行動してみませんか。私たちがお手伝いできることがあると思います。
埼玉県さいたま市のLGBTQ+結婚相談所KMA・株式会社KMA 認定婚活カウンセラー 清水小百里
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