2025/3/10

SOGIって何? セクシュアルオリエンテーションとジェンダーアイデンティティをわかりやすく解説!

「SOGI(ソジまたはソギ)」という言葉を聞いたことはありますか?

これは、すべての人に関わる「セクシュアルオリエンテーション(性的指向)」と「ジェンダーアイデンティティ(性自認)」をまとめた言葉です。
  • Sexual Orientation(セクシュアルオリエンテーション)
  • Gender Identity(ジェンダーアイデンティティ)
頭文字をとって「SOGI(ソジまたはソギ)」と言います。
 
「SOGI」は、人々の性的指向と性別認識を指す言葉です。SOGIは、個々の人々がどのように自分自身を感じ、またどのように他者と関係を築くかについての理解を深めるための概念です。
 
「LGBTQ+」という言葉はよく聞くけれど、自分には関係ないと思っている人もいるかもしれません。でも実は、SOGIはすべての人に関わるものなのです。
 
今回は、SOGIの意味や、性的指向・性自認についてわかりやすく解説していきます!
 
SOGI
 

SOGIとは? 簡単に説明すると…

 
SOGI(ソジ)は、次の2つの要素を合わせた言葉です。
 
✔ セクシュアルオリエンテーション(性的指向)
➡「誰を好きになるか?」
 
恋愛や性的な関心の向きで、特定の性別に対する性的・恋愛的な興味を指し、
 
  • ヘテロセクシュアル(異性に恋愛感情を抱く)
  • ゲイ・レズビアン(同性に恋愛感情を抱く)
  • バイセクシュアル(同性・異性どちらにも恋愛感情を抱く)
  • パンセクシュアル(性別に関係なく、人として好きになる)
  • アセクシュアル(恋愛や性的な関心を持たない、または少ない)
 
セクシュアルオリエンテーションは、生まれつきや人生の経験を通じて形成されることがあります。
 
セクシュアルオリエンテーションに関しては、多くの誤解や偏見が存在します。例えば、同性愛は治療が必要な病気だという誤解がありますが、これは全くの誤解です。

セクシュアルオリエンテーションは生まれつきのものであり、治療の対象ではありません。「治す」「変える」といった考え方は誤解であり、多様な性的指向を尊重することが大切です。
 
✔ ジェンダーアイデンティティ(性自認)
➡「自分の性別をどう認識しているか?」
 
自分自身が認識する性別を意味し、
 
  • シスジェンダー(生まれたときの性別と、自分が認識する性別が一致している)
  • トランスジェンダー(生まれたときの性別と、自分が認識する性別が異なる)
  • ノンバイナリー(男女の枠に収まらない性別認識を持つ)
 
などがあります。
 
これは生まれつきのものだけでなく、成長過程や環境の影響を受けることもあります。ジェンダーアイデンティティは、個人の自己認識と深く結びついており、身体的な性別とは必ずしも一致しないことがあります。
 
ジェンダーアイデンティティは、社会的役割とも密接に関連しています。歴史的には、性別に基づいた役割が強調されることが多かったですが、現代社会では、多様なジェンダーアイデンティティが尊重され、性別にとらわれない社会的役割の実現が求められています。
 
ジェンダーアイデンティティは、他の人が決めるものではなく、本人がどう感じるかがすべてです。また、見た目だけではわからないことも多いので、決めつけずに尊重することが大切ですね。
 

SOGIに関する誤解と現状

 
SOGIについて、よくある誤解や現状を紹介します。
 
✔ 「LGBTQ+は特別な存在?」
➡ いいえ! SOGIはすべての人に当てはまる概念なので、特定の人だけのものではありません。
 
✔  「性的指向は変えられる?」
➡ いいえ! 性的指向は本人の意思で変えるものではなく、自然に形成されるものです。
 
 ✔ 「トランスジェンダーは手術しなければいけない?」
➡ いいえ! トランスジェンダーの人が手術をするかどうかは個人の選択であり、必須ではありません。
 
SOGIは、LGBTQ+の人だけでなく、すべての人に当てはまるもの。たとえば、異性愛(異性が好き)で自分の性別をそのまま受け入れている人も、SOGIの一部にあたります。
 
だからこそ、SOGIを理解することは、自分自身や周りの人を尊重することにつながります。
 

SOGIの理解が大切な理由

 
「LGBTQ+の話だから、自分には関係ない」って思う人もいるかもしれません。でも、SOGIは すべての人に関係がある ものなのです。
 
SOGIに関する差別や偏見は、現代でも依然として存在しています。同性愛者やトランスジェンダーなどの人々は、職場や学校、家庭などで差別的な扱いを受けることがあります。このような差別は、彼らのメンタルヘルスに悪影響を及ぼします。
 
多くの国では、SOGIに基づく差別を防ぐための法的な保護が進んでいます。例えば、同性婚の合法化やトランスジェンダーの権利保護などが行われています。
 
しかし、まだ日本の国や地域では、十分な法的保護が整っておらず、さらなる法改正が求められています。
 
SOGIに関する社会的な受容と支援の現状は、地域や文化によって異なります。先進国では、多くの支援団体やリソースが存在し、SOGIに関する理解が進んでいます。
 
しかし、いまだに保守的な考えが根強く残る地域もあり、これらの場所ではSOGIに関する理解と支援が十分ではありません。SOGIの理解を深めるためには、正しい情報を学び続けることが重要です。
 
例えば、信頼性のある書籍やドキュメンタリーを通じて学ぶことや、LGBTQ+コミュニティのメンバーと対話することが有効です。多様な視点を取り入れることで、他者の経験や感情を理解しやすくなります。
 
例えば、職場や学校、家族、友人の中にLGBTQ+の人がいるかもしれません。SOGIを知ることで、多様な人を理解し、尊重することができます。
 
また、SOGIに関する誤解や偏見が減ることで、みんなが生きやすい社会につながります。「自分とは違う価値観を持つ人もいるんだな」と、ちょっと意識するだけでも、大きな一歩になるでしょう。
 
私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、多様なセクシュアルオリエンテーションやジェンダーアイデンティティを尊重することが、包容力のある社会を実現する第一歩です。
 

SOGIを知ることで、誰もが生きやすい社会に

 
SOGIの理解を深めることで、多様な価値観を尊重し合える社会に近づきます。まずは、次のようなことから始めてみませんか?
 
✔ 知ることから始める

SOGIについて調べたり、信頼できる情報を学ぶことが大切です。
 
✔ 決めつけない
 
「こうあるべき」という固定観念を持たず、相手の気持ちを尊重することが大事です。
 
✔ 周りの人の話を聞いてみる

LGBTQ+の当事者の声に耳を傾けることで、より理解が深まります。
 

まとめ

 
SOGI(セクシュアルオリエンテーション・ジェンダーアイデンティティ)は、すべての人に関係する概念です。
 
  • セクシュアルオリエンテーション(性的指向):「誰を好きになるか?」
  • ジェンダーアイデンティティ(性自認):「自分の性別をどう認識しているか?」
 
これを理解することは、他人を尊重することにつながります。自分とは違う価値観を持つ人がいることを知り、お互いを尊重し合う社会を一緒に作っていきましょう!
 
まずは「知ること」から、一歩踏み出してみませんか?
 

このブログを書いた人

 
埼玉県さいたま市のLGBTQ+結婚相談所KMA・株式会社KMA
認定婚活カウンセラー 清水小百里
 

メッセージ

 
LGBTQ+の方々が自分らしいパートナーを見つけることは、多様性を受け入れる社会にとって非常に重要です。

さいたま市のパートナーシップ宣誓制度のような取り組みは、セクシュアルマイノリティの方々に対する理解と支援を深める素晴らしいステップです。

株式会社KMAが日本LGBTサポート協会協会員として行う活動は、ジェンダーの平等と自由を目指すための大切な役割を担っています。

全ての人が差別や区別なく、自分らしく生きられる社会を目指して、私たちは支援を続けていきます。
 
カウンセラー清水小百里
 
 

資格

 
  • 「内閣総理大臣認証NPOコミュニケーション能力開発機構」認定『心理カウンセリング1級』『コーチング1級』資格
  • 「一般社団法人 日本仲人婚活支援協会」仲人婚活エキスパート資格
  • 「一般社団法人 日本LGBTサポート協会」ダイバーシティ研修認定講師資格
  • 「特定非営利活動法人日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)」結婚相談所マル適マークCMS 取得
  • 「JLCA認定婚活カウンセラー」 取得
 

所属連盟・協会

  
  • 株式会社IBJ
  • 株式会社BIU
  • 日本仲人連盟(NNR)
  • 一般社団法人 日本仲人婚活支援協会
  • 一般社団法人 結婚相談業サポート協会(MCSA)
  • 特定非営利活動法人 日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)
  • SAITAMA出会いサポートセンター運営協議会
  • 一般社団法人日本LGBTサポート協会
 

出版・著書情報

 
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